そう言えば福岡県立美術館には帰福してから、どころかもう25年くらい行ってないなと思い出し、ついでなので展覧会にも行ってきた。
これまで印象派の絵画はそれなりに観てきているし、好きな絵は何枚も在る。しかし勉強はしていなかった。西洋美術史の授業は出席するだけでまともに耳を傾けた覚えもない。なのでこの展覧会は、改めて学ぶ良い機会となった。前身となるバルビゾン派から始まり、印象派の形成、そして新印象主義・象徴主義・フォービズムと連なる流れをほぼ時系列に展示しており、僕は初めて印象派が発生した意味を理解した気がした。
展示内容はどちらかと言えば地味な作品が多かったが、光が色彩となり、それが目の前の事象として構成されている作品がもっともそれらしいような気がする。以下にそれらを羅列する。
- 「エクス=アン=プロヴァンス西部の風景」ポール・セザンヌ 1885年頃
- 「タチアオイの中に立つ子供」ベルト・モリゾ 1881年
- 「セーヌ川、クルブヴォワにて」ポール・シニャック 1883年
- 「アルルのはね橋」フィンセント・ファン・ゴッホ 1888年
- 「ラングランド湾」アルフレッド・シスレー 1897年
- 「川辺のプロムナード」アシール・ロージェ 1888年
- 「北海沿岸の村」アルフレッド・ウィリアム・フィンチ 1889年頃
- 「サン=トロペ」マクシミリアン・リュス 1892年
- 「コルシカ島、古い風車」アンリ・マティス 1898年
- 「パリ郊外」アルベール・マルケ 1899年
- 「フルーリの家」キース・ヴァン・ドンゲン 1905年
- 「シャトゥー橋」モーリス・ド・ヴラマンク 1908年
- 「フラウエンキームゼーにて」ヴィルヘルム・トリューブナー 1891年頃
- 「庭に佇む画家の3人の娘たち」フリッツ・フォン・ウーデ 1885年頃