2015-01-31

九州仏展

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 前記事の展覧会と同時期に福岡市博物館で催されていたもの。またしても箇条書きにて羅列してみる。

  • 如来立像(福岡 浮獄神社所蔵 平安時代前期)
  • 十一面観音菩薩立像(福岡 長谷寺所蔵 平安時代前期)
  • 脇侍菩薩立像(大分 大楽寺所蔵 平安時代後期)
  • 薬師如来立像(福岡 福岡市美術館所蔵 平安時代後期)
  • 阿弥陀如来及両脇侍像(鹿児島 長崎阿弥陀堂所蔵 平安時代後期・鎌倉時代)
  • 天部形立像(佐賀 愛染院所蔵 平安時代後期)
  • 四天王立像(文化庁所蔵)
  • 釈迦如来像(熊本 荒田観音堂所蔵 平安時代後期)
  • 牛頭天王坐像(佐賀 素鵞神社所蔵 平安時代後期)
  • 不動明王立像(熊本 西巌殿寺所蔵 江戸時代)
  • 文殊菩薩騎獅像(福岡 飯盛文殊堂所蔵 鎌倉時代)

 持ち帰った出品リストに幾つか書き込みがあり、自分で書いた割りには要領を得ないものがあったりする。
 例えば上にも挙げた、佐賀愛染院の天部形立像は両肩から先が損なわれており、そこには雲龍の木彫が宛がわれていた。余りぴったり合ってはいなかったので、もしかするとそれ用に彫られたのではなく、たまたま合いそうだから間に合わせに宛がっていただけなのかも知れない。その異様さというか、両腕に龍を従えた天部像が禍々しいほどの格好良さだった。
 他には、長崎県の法清寺観音堂の収蔵庫に収められている木彫群が良かったと書いてある。たしか写真の展示だけがあったはずだ。リンク先の写真とは違い、倉庫然とした狭い空間にまるでボックスアートのように木像が詰め込まれている写真であった。それがまた異様な雰囲気で、そこが良かった。
 以下にメモを箇条書き。何れも九州の仏像に関することだが、最後はただの感想である。

  • 兜鎧姿の四天王は九州固有の表現である。
  • 南宋と、八幡信仰の影響が見られる。
  • 畿内と、中国朝鮮の影響が入り交じっている。
  • 運慶の流れが見られる。
  • 朝鮮の仏像と陶器はフォルムが似ている気がする。

2015-01-30

台北國立故宮博物院特別展

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 去年の11月末に観に行ってそのままにしていたが、僅かでも記しておこうと思う。気に入った作品を箇条書きにするくらいで、感想すら書けないのだが。

  • 秋林群鹿図軸(しゅうりんぐんろくずじく)筆者不明 遼時代
  • 華燈侍宴図軸(けとうじえんずじく)馬遠筆 南宋時代
  • 月夜看潮図頁(げつやかんちょうずけつ)李嵩筆 南宋時代
  • 緙絲山水図軸(こくしさんすいずじく)筆者不明 南宋時代
  • 刺繍普賢菩薩像軸(ししゅうふげんぼさつぞうじく)作者不明 清時代
  • 琺瑯彩孔雀文碗(ほうろうさいくじゃくもんわん)作者不明 清時代
  • 琺瑯彩墨彩寒江独釣図瓶(ほうろうさいぼくさいかんこうどくちょうずへい)作者不明 清時代
  • 藍地描金粉彩游魚文回転瓶(らんじびょうきんふんさいゆうぎょもんかいてんへい)景徳鎮窯 清時代
  • 粉彩透彫雲龍文冠架(ふんさいすかしぼりうんりゅうもんかんか)景徳鎮窯 清時代
  • 透彫花卉文玉香薫(すかしぼりかきもんぎょくこうくん) 作者不明 清時代

 数多くの展示が在った割りには、気に入った作品はこの程度のようだ。今回の九州国立博物館では総数231の作品が展示されていた訳だが、こんなのはほんの一部に過ぎなくて、台北國立故宮博物院には膨大な作品が陳列または保管されているのだろう。数年前に台湾へ旅行した際に行っておけば良かったと後悔するが、行った人に聞けば、とても回りきれないとの由。そう考えると、今回のようにキュレーターの選別に拠って見せて貰った方が効率は良いのかも知れない。